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鹿島/ほぼ全現場にカードリーダー設置/独自の入退場管理システム試験運用も開始  [2019年3月22日1面]

カードリーダーの設置イメージ

 鹿島は20日、建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録情報を読み取るカードリーダーを、全国のほぼ全ての土木・建築現場に設置したと発表した。CCUSと連動した現場入退場管理システム「EasyPass」(イージーパス)を合わせて開発しており、試験運用を始めた。技能者の入退場時間や労務実績も蓄積し、現場運営全体の効率化につなげる。CCUSと連携可能な入退場システムの開発と、稼働中現場での試験運用は同社が初めてという。=3面に関連記事
 CCUSは、建設技能者の就業履歴や保有資格などを業界横断的に登録・蓄積する仕組み。国土交通省が主導して進めており、建設業振興基金(振興基金、佐々木基理事長)が運営を担っている。
 登録技能者には、固有IDが付与された「建設キャリアアップカード」が発行され、現場のカードリーダーにかざすと作業情報などが記録される。キャリアに応じた処遇改善などを通じて、担い手確保につなげる狙いがある。
 同システムは、電源を入れるだけで利用が可能で、携帯電話網を活用してCCUSとデータを連携させる。防犯・防災システム機器などを手掛けるアートサービス(川崎市中原区、関本祥文社長)のシステムを採用した。アートサービスは、カードリーダーを商品化しており幅広く提供していく。
 鹿島によると、20日時点で、計455現場への設置が完了している。内訳は、建築が301カ所、土木が154カ所。複数台設置している現場もある。「技能者が遺漏なく就労履歴を登録できる環境を整備し、CCUSの普及を促進したい」(鹿島)としている。
 CCUSにより、建設技能者のキャリアと技能を「見える化」し、キャリアアップにつなげる。普及促進策として、優秀職長に手当を与えるマイスター制度との連動も検討中。2020年度のマイスター認定では、CCUSへの登録を条件に加える方向だ。
 労務データを一元的に収集し、本社などでも職種ごとに技能者の過不足が把握できる仕組みも構築した。施工能力の「見える化」により、施工品質の向上を図る。
 同システムで得られた技能者の入退場情報と、現場内の位置情報や健康情報などを組み合わせることで、建設技能者の安全や体調を遠隔で管理することも検討していく。自動化・ロボット化を進める「鹿島スマート生産ビジョン」の一環となる。

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