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西松建設/コンクリ壁面の湿潤養生シート開発/高保水シートで均一養生  [2019年4月10日3面]

モイスチャーウォールの構造

 西松建設は9日、コンクリート壁面を均質に湿潤養生できるシートを開発したと発表した。保水力が高いシートを基材と一体成型し、コンクリートに貼り付けて湿潤養生する。壁面全体の均質な養生によってコンクリートの品質が高まる。1日1回程度の給水で十分な湿潤性が保て、養生にかかる作業負担の軽減などが見込まれる。施工中の橋梁工事に適用する予定だ。
 開発した「モイスチャーウォール」は厚さ2ミリ程度の特殊な保水素材と、厚さ6ミリのポリプロピレン製基材を一体成型した。吸水前のシート重量は1平方メートル当たり560グラムと軽く、折り曲げたり、シート同士をつなげたりして使用できる。
 型枠を外したコンクリート壁にシートを固定し、シート上方からポンプなどで定期的に自動給水する。シートの保水力はシート重量比300%と高く、1日1回程度の給水で湿潤状態が保てる。10回程度まで転用も可能だ。
 ボックスカルバートの側壁をはじめ、擁壁や橋脚の柱・梁部など面積が大きい壁面の養生に有効という。壁面全体に水分が行き渡ることでコンクリート表層部が緻密になり、中性化に対する抵抗力が高まるなど、コンクリートの品質向上につながる。
 コンクリート打設後に行う湿潤養生は、コンクリートの品質や耐久性を左右する重要な工程。壁状になったコンクリートの湿潤養生は水平面のコンクリートと比較して難しく、養生マットの剥がれやマットの保水力などが課題だった。

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