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キャリアアップシステム-技能者申請件数が伸長/4月5日時点で累計2・1万人が登録  [2019年4月12日1面]

 1日に本運用が始まった建設キャリアアップシステム(CCUS)で、建設技能者の登録申請件数が大きく伸びている。直近1カ月の件数が前の月の4倍に増加。5日時点で累計約4万8000人の申請があり、うち約2万1000人にカードが発行された。登録申請をさらに促すため国土交通省や運営主体の建設業振興基金(振興基金、佐々木基理事長)はCCUSの普及と周知により注力する。
 官民でつくる「建設キャリアアップシステム運営協議会」(会長=野村正史国交省土地・建設産業局長)の第5回総会が3月27日に東京都内で開かれ、システムの普及・利用促進に向けた取り組みを了承した。初年度に100万人、今後5年間で約330万人の技能者すべての登録を目指し、官民挙げて普及・促進を図る。
 技能者の登録申請件数は2月分(2月2日~3月1日)の4575人に対し、3月分(3月2日~4月5日)は1万8472人と4倍に増加した。登録申請の受け付けを開始した2018年4月からの累計は4万8328人に上る。登録者数を見ると、2月分が3950人、3月分は7525人。累計で2万1025人にキャリアアップカードが発行されている。
 振興基金は技能者にカードが早く行き渡るよう、申請受け付けからカード発行までの期間短縮に取り組む。申請書の不備率(登録情報の不備の発生率)が高い項目で記載方法の簡素化など見直しを行う。現在、平均90%以上の不備率を少なくとも50%未満に減らす方向で検討する。
 申請の窓口業務や認定登録業務の体制も強化する。18年度に、各都道府県建設業協会の受け付け窓口として43カ所、全建総連の受け付け窓口・認定登録機関として95カ所を開設した。19年度は、受け付け窓口や認定登録機関の開設を促進するとともに、申請業務に関する実務者向け説明会を開催。適切な業務遂行のためのフォローアップも実施する。
 技能者の登録申請を促すため、国交省はCCUSを活用した技能者の能力評価制度に関する告示とガイドラインを整えた。能力評価の基準と実施規定が策定された職種の技能者は技能レベルを客観的に4段階で評価できる。一人一人の技能に見合った処遇の実現につなげてもらうのが狙いだ。
 国交省の野村局長は「CCUSは技能者の処遇改善、ひいては建設業が将来に向け持続可能な産業であるためになくてはならない仕組み。誇りと希望を持って建設業を将来のなりわいとできる就労環境の整備を進めていきたい」とし、官民が一致団結して普及・促進に取り組んでいくよう呼び掛けている。

コメント

  • より:

    3月に申請件数が上がったのは登録料の割引き(2,500円→2,000円)が3月末までだから。登録したくない職人さんが圧倒的に多い。

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