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大成建設/CLT使い大空間建築物を構築/技研に短工期で実証施設完成  [2019年4月15日3面]

技術センター内に構築した「ティーウッドスペース」の内部

 大成建設は11日、CLT(直交集成板)を使った国内最大級の建築空間「T-WOOD Space(ティーウッドスペース)」を、横浜市戸塚区にある技術センター内に整備したと発表した。CLTの接合には新開発した部品を使用。組み立て作業が容易なため、意匠性の高い大空間が少ない人数で時間をかけず建てられる。
 ティーウッドスペースは高さ9メートル、奥行き42メートル、スパン9・5メートルの規模。スパンは国内で製造されるCLTの最大の長さである12メートルまで対応可能だ。材料には国産スギを使用した。CLT1枚当たりのサイズは長さ約9メートル、幅2・45メートル、厚さ0・21メートル。3枚1組で門型にし、連結して空間を構築した。
 柱や梁がないため遮るものがなく、大空間が広がるダイナミックさと木目が生み出す高い意匠性が一体になった空間に仕上がっている。柱材と梁材の接合部には圧縮ロッドでトラスを構成。剛接合化も実現した。施工ではCLTパネルを地面に置いて接合した後、柱脚同士をジャッキで引き込むことで架構をプッシュアップする。ティーウッドスペースはプッシュアップ工法を用いなかったものの、9日間で完成できたという。部材の接合に時間を取られることがないため、省人化と短工期化が図れる。
 政府は低炭素社会の実現を目指し、循環型建築材料である国産木材の利用を後押ししている。木材を多く利用する事務所や教育施設、商業施設などといった中・大規模施設の木造化が検討されている。同社は今回使った技術を活用し、弓道場などのスポーツ施設をはじめ、カフェやギャラリーなど商業・文化施設への適用を目指す。複数のCLTを組み合わせさらに大きな空間づくりにも取り組む。

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