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福島県大熊町/大川原地区の復興拠点内に新庁舎開庁/設計・施工は鹿島JV  [2019年4月16日6面]

関係者によるテープカット

完成した新役場庁舎

鹿島の中村会長〈左〉に感謝状を贈呈する渡辺町長

 福島県大熊町が大川原地区の復興拠点内で建設を進めていた新役場庁舎が完成し、14日に開庁式が開かれた。同拠点内で最初の建物となり、復興に向けた新たなまちづくりが本格的にスタートする。5月7日に業務を開始する。設計・施工は鹿島・永山建築設計事務所JVが担当した。=1面参照
 式典には町や国、県の関係者をはじめ、多くの町民が参加。渡辺利綱町長は「ただいま帰りました。たとえ長い歳月を要してもすべての町土を取り戻すため、復興への歩みを加速させないといけない。職員一丸となって努力を続け、町民に希望という一筋の光を届ける決意だ。これからも感謝の気持ちを胸に刻み、新たなステージでさらに力強く歩んでいくことを誓う」と決意を述べた。
 福島県の内堀雅雄知事は「一人でも多くの方が町に戻りたいと思うよう住まいや働く場の確保、医療、教育環境の整備など安心して暮らせる環境づくりに向けて国や町としっかり取り組む」と話した。この後、渡辺町長が鹿島・永山建築設計事務所JVを代表して鹿島の中村満義会長に感謝状を贈呈した。
 テープカットに参加した安倍晋三首相は「いよいよ町役場が町内に戻り、本格的な復興に向けた第一歩を踏み出す。ここからが新たなスタートであり、復興への歩みを着実に前に進めていきたい」とあいさつ。渡辺町長や内堀知事らとともにテープにはさみを入れ、開庁を祝った。
 新庁舎はA棟(庁舎)がS造2階建て延べ4330平方メートル、B棟(防災・災害対策機能)がRC造2階建て延べ910平方メートル。渡り廊下を含めた総延べ床面積は約5480平方メートル。町道沿いの敷地1・78ヘクタールに建設し、東側に防災広場となる「みんなの原っぱ」を整備した。A棟の1階に住民の交流スペース「おおくまホール」を設け、B棟には災害対策室や防災備蓄倉庫、放射線検査室を置いた。
 10日には福島第1原発事故に伴い大川原、中屋敷両地区に出ていた避難指示が解除されており、6月には新庁舎の近くに建設した災害公営住宅への入居も始まる。今後は交流施設や商業施設、宿泊温浴施設などで構成した交流ゾーンを整備するほか、医療・福祉施設も計画している。交流ゾーンの設計・施工は鹿島・梓設計JVが担当する。

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