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西松建設/函体推進工法に独自の養生シート適用/コンクリ表面の緻密性向上を確認  [2019年4月16日3面]

函体へのシンプルキュア貼り付け状況

 西松建設は15日、宇部エクシモ(東京都中央区、高橋俊充社長)と共同開発したコンクリート養生シートを、函体推進工法に使うコンクリート函体の養生に初適用したと発表した。ビニールシートを使っていた従来の養生方法と比較し、コンクリート表面の緻密性が2割増しになり、品質向上につながることを確認した。土汚れ防止などにも有効といい、今後活用の幅を広げていく方針だ。
 「シンプルキュア」は粘着剤付きのコンクリート用保温・保湿養生シート。空気層を持つ中空二重構造とすることで、従来のコンクリート面に直接貼り付けて使用するタイプではあまりなかった保温性能も期待できる。
 九州地方で施工している函体推進工事に適用した。築造したコンクリート函体から型枠を外した際にシートを貼り付けて養生。推進工事の完了後に剥がして表面を試験したところ、従来方法で養生した場合と比較してコンクリート表面の吸水速度が14分の1にまで低減していた。表層の緻密性が約1・2倍向上し、高品質な仕上がりになっていたという。
 推進工事に伴うコンクリート表面の汚れも防止できる。函体推進工事では函体の内側が土で汚れたり、掘削作業中の粉じんや重機の排ガスなどで汚れたりしてしまう。推進工事完了後に水まきなどで洗浄する手間がかかっていた。
 シンプルキュアは農業用ハウスの内張り保温材として実績のある直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)製の中空フィルムの片面に特殊なのり付け加工を施した。厚さ約1・1ミリ×幅約5ミリの連続した空気層を持つ中空二重構造。空気層でコンクリート中の熱を外部に逃がしにくくする。素材自体が水を通さないため、コンクリート表面からの水分の逸散を防止し、保湿効果も高い。

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