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新社長/日総建・濱田幸一氏/グループ総合力で事業拡大  [2019年4月16日1面]

濱田氏

 マルチインフラ企業を掲げる建設技術研究所グループで建築分野の中核となる。「確かな建築」というブランドをより強固にしつつ、事業の拡大を目指す。鍵になるのはグループの総合力。街づくりへの包括的な参画や人材育成、先端技術の導入など幅広い面でグループ会社と連携し、強みにつなげていく。
 --就任の抱負を。
 「民事再生後、再建へ全社一丸で取り組んできた。それを引き継ぐ重要な責務だと認識している。昨年度に中長期ビジョンと中期経営計画を策定し『確かな建築で、都市の未来をつくる』という方向を掲げた。その実現には、社員がやりがいを持って仕事ができる会社にする必要がある。力いっぱいやっていきたい」
 --経営の課題は。
 「大きくは、経営基盤の確立と技術力の強化、働き方改革、ガバナンス強化という四つだ。全体の底上げが課題だと認識している。技術の再構築に力を注ぎたい。優れたデザイン性と高い品質が一体になった『確かな建築』を、ベテランと若手の協働で作り上げることが重要だ。もともと得意としていた民間顧客への提案にも力を入れていく」
 --注力する点は。
 「新築や改修・リニューアルなど従来の得意分野を、しっかり伸ばしていく。グループが連携することで、街づくりでも一連の事業を包括して対応できる。他社に無い強みであり、スピード感も出せるはずだ。都市基盤と一体的に構成されたインフラ関連建築物に対しても、建設技術研究所の各部門らと連携して取り組みたい。設計の川上側業務や発注者支援、CM(コンストラクションマネジメント)、PM(プロジェクトマネジメント)も、グループ会社と連携しながら強化する」
 --人材育成の方針は。
 「グループ会社への出向や、多能工化に向けた若手の社内ローテーションを進めており、実を結びつつある。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)で先行しているグループ会社の英ウォーターマンとの技術交流も進める。多様な働き方を受け入れるための体制や制度も整備したい。シニア層や女性社員を含めて、働きがいのある会社にしていく。余裕がなければ良い建築はできない。無駄な作業の改善も進めたい」
 --思い出に残る仕事は。
 「建設技術研究所でPFIの可能性調査やアドバイザリーをやっていた。担当案件には、グループになる前の日総建が手掛けた施設が四つある。しっかりした建築を造ると印象に残っており、さらに伸ばしたいという自分のモチベーションになっている。それが社員にも伝わり、『良い会社にするんだ』と思ってくれるような動き方をしたい」。
 (4月1日就任)
 (はまだ・こういち)1983年北海道大学工学部建築工学科卒、建設技術研究所入社。2012年東京本社都市システム次長、15年同都市部次長、17年管理本部付兼日総建取締役、19年建設技術研究所理事を兼務。北海道出身、59歳。週末には愛車のバイク、ハーレーダビッドソンでツーリングしリフレッシュしている。

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