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新社長/福田組・荒明正紀氏/顧客満足度ナンバーワンに  [2019年4月17日1面]

荒明氏

 2月に2019年12月期から3カ年の中期経営計画を発表した。経営のかじ取り役として、計画に掲げた目標達成を目指す。産業界を挙げて取り組む働き方改革への対応は喫緊の課題。長時間労働の解消を図りながら現場の生産性向上を実現し、人材の育成・確保にも力を注ぐ。収益力や営業力の強化を図りつつ、顧客ニーズにきめ細かく対応していく。
 --就任の抱負を。
 「中期経営計画では福田組単体として21年12月期に売上高1235億円、営業利益58億円を目指す目標を掲げた。営業利益は18年12月期の60億円を下回る目標を立てたが、これは建設コストの上昇などを考慮したためだ。当社は以前から顧客満足度ナンバーワンという目標を掲げている。目標達成には社員が仕事に誇りとやりがいを持って働ける環境の構築が重要になる」
 「これまでもこの会社で働けて良かったと感じてもらえるよう働き方改革に取り組んできた。だが、生産性向上につながる時間の使い方は現場の隅々までは伝え切れていなかった。現場で働く社員の意見を真剣に聞いた上で、生産性向上につながる施策を打ち出したい。若い担い手確保に向けたワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭の調和)の向上にも取り組み、魅力的な職場づくりも目指す」
 --営業戦略は。
 「顧客満足度ナンバーワンを目指すという戦略が実を結び、民間の『福田組ファン』は増えていると実感している。このことが継続受注につながっている。誠実に良い仕事をするという姿勢を継続してファンを増やし続けたい」
 --官民問わずリニューアル工事が増えるのは確実だ。
 「従来の新潟、東京の両本店だけでなく、東北と大阪、九州の各支店にリニューアル事業部を立ち上げた。この分野での営業強化を行う。当社にとって東京と新潟が二大拠点。東京の民間リニューアル工事に力を入れるとともに、新潟でも同様に民間リニューアル工事を拡充する」
 「リニューアル工事での取り組み以外に、NECらと共同で、写真測量のデータを使いトンネル掘削時の過不足などが確認できる技術『Te-S(ティーエス)アシスタント』を開発した。SfM(3次元形状復元)技術を活用した写真測量のデータを使い、トンネル掘削時の仕上がり状況を可視化する。この技術が施工管理の効率化につながることは確認済みだ。全国のトンネル補修で工事受注のツールになると考えている。また昨年、新潟大学と連携協定を結んだ。長岡技術科学大学とも以前から共同研究を行っている。新技術開発という切り口からも地道にお客さまとの縁を広げていく」。
 (3月28日就任)
 (あらあき・まさのり)1982年専修大学経営学部経営学科卒、福田組入社。2011年執行役員統括事業本部副本部長兼事業管理部長、15年常務執行役員東北支店長、17年取締役兼常務執行役員営業本部長兼建設企画部長兼法人営業担当、18年兼開発事業担当。趣味はゴルフ。「シンプル・イズ・ベスト」が座右の銘。新潟県出身、60歳。

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