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鉄建建設ら/トンネルインバートの急速改修工法開発/省スペースで施工速度3倍  [2019年4月17日3面]

急速改修工法のイメージ図

 鉄建建設ら3社は16日、山岳道路トンネルのインバート改修工事が短工期化できる工法を共同開発したと発表した。インバートの構築にプレキャストコンクリート(PCa)を使うなどして作業工程を短縮。従来工法と比較して3倍の速度で施工できるという。
 「山岳トンネルインバートの急速改修工法」は、1車線分程度の狭いスペースで施工できる点が特長。重機の台数などを減らすことで、スペースに余裕を持って円滑に作業できるようになり、高速施工を実現する。植村技研工業(東京都国分寺市、植村賢治郎社長)など2社と共同開発した。
 通常のインバート工事は土留め杭や横矢板を使って土留めする。新工法は掘削時にオープンシールド機を応用したトンネル改修装置で土留めする。掘削後はPCaブロックを設置して土留めの役割を持たせ、杭の打設や掘削時の横矢板設置に必要だった作業を省略する。
 埋め戻し材には発泡スチロールブロックなど人力で運搬できる軽量な材料を使い、現場に投入する重機の台数を減らした。インバートの構築にPCaを使うことで、コンクリートの打設や養生などの工程も省く。
 作業手順は、トンネル改修装置でインバートの半断面を掘削した後に、装置後方のつり降ろし設備を使ってPCaを設置。構築したインバートブロックの上に発泡スチロールブロックなどを埋め戻していく。
 従来工法は、スペースの狭さなどから1工種ずつしか作業が進められなかったが、新工法では掘削から埋め戻しまでの一連の工程を連続施工できる。鉄建建設は今後、千葉県成田市にある建設技術総合センターでの試験施工を経て、実工事への適用を目指す。
 供用中の山岳トンネルでインバートを構築するリニューアル工事は増加傾向にある。交通への影響を最小限に抑えるため、片側車線を開放した状態で施工できる工法のニーズが高まっていた。

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