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Jヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)/8年ぶり全面再開/高円宮妃ら出席し記念式典  [2019年4月23日4面]

記念式典であいさつされる高円宮妃久子さま(中央)=20日午前、福島県楢葉町・広野町

新駅開業をテープカットとくす玉開披で祝った=20日午前、福島県楢葉町

 福島第1原発の事故対応で前線基地になった「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)が20日、約8年ぶりに全面再開した。現地で同日に記念式典が行われ、日本サッカー協会(JFA)名誉総裁の高円宮妃久子さまをはじめ、Jヴィレッジの社長を務める内堀雅雄福島県知事や渡辺博道復興相、松本幸英楢葉町長、遠藤智広野町長、田嶋幸三JFA会長らが出席し、新たな門出を祝った。=1面参照
 久子さまは「事故収束の拠点として使われ、つらく厳しい時間を過ごされてきました。子どもたちの声が響き渡るJヴィレッジが復興のシンボルとして多くの方々に元気をもたらすことを願っております」とあいさつされた。松本町長は「Jヴィレッジは1997年の誕生以来、街の誇り、大切な場所だった。昨年以降、施設が再整備され鮮やかな復活を遂げた。復興五輪の理念を体現する施設として世界に情報を発信していく」と述べた。
 東日本大震災の発生後、Jヴィレッジは原発事故と廃炉作業の前線基地として活用された。2017年3月から原状回復工事が前田建設の施工で始まった。再整備事業として新宿泊棟(基本設計=梓設計、実施設計・施工=安藤ハザマ)、全天候型練習場(基本設計=梓設計、実施設計・施工=前田建設・佐藤総合計画JV)を新設。昨年7月から一部再開していた。来年3月26日には東京五輪の聖火リレーがJヴィレッジから出発するほか、同五輪に出場するサッカー代表の合宿も予定されている。
 □常磐線新駅も同時開業□
 Jヴィレッジの全面再開に合わせて、JR東日本は近隣を運行する常磐線の新駅「Jヴィレッジ駅」(福島県楢葉町)を20日に開業した。イベントや試合が行われる際、臨時駅として来場者を迎える。同日午前8時すぎに一番列車が到着した後、改札口前の交通広場で記念式典が開かれた。
 JR東日本の赤石良治常務は「(新駅は)Jヴィレッジのゲートウエーとしてだけでなく、福島復興のシンボルにもなる。地元の強い要望を受け、建設を決めた。本年度末には常磐線の全線開通も予定する。新駅を含め福島の復興を前進させる力になりたい」とあいさつ。渡辺復興相は「原発事故から8年が経過した。常磐線も19年度末の全通に向け工事が進む。福島、浜通り地域の振興にも役立つはずだ。今後も地域活性化に全力で取り組む」と述べ、新駅開業を祝した。
 地元自治体や工事関係者らが出席した記念式典ではテープカットのほか、地元小学生によるくす玉開披も行われた。
 Jヴィレッジ駅は18年5月の着工後、わずか11カ月という短い工期で駅舎やホームなどを整備した。駅舎など施設はサッカーをデザインに取り入れている。ホームから駅舎に向かう階段には、人気漫画『キャプテン翼』の作者・高橋陽一氏によるキャラクターが描かれている。Jヴィレッジの入り口までは徒歩約2分。設計はJR東日本コンサルタンツ。施工は東鉄工業や日立ビルシステム、日本電設工業らが担当した。

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