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エフティーエス、ゼネコン5社/山岳トンネルの自動吹き付けロボット開発に着手  [2019年5月27日3面]

遠隔モニターに映し出された吹き付け出来形。出来形はリアルタイムで確認できる

 建設機械の開発や販売を手掛けるエフティーエス(東京都中央区、木村浩之社長)は錢高組らゼネコン5社と共同で、山岳トンネル向けコンクリート自動吹き付けロボットの開発に着手した。ICT(情報通信技術)制御システムを使ったロボットには、吹き付け面の出来形がリアルタイムで測定できる装置を搭載。実現場に試行導入し有効性を確認した。
 エフティーエスと共同開発しているゼネコンは錢高組、戸田建設、西松建設、前田建設、清水建設の5社。出来形を測定する装置「ミリ波レーダーシステム」は、ロボットのノズル周囲に取り付けたレーダーからミリ波を照射し、反射波を捕捉して吹き付け面までの距離を測定する。粉じんのあるトンネル内でも測定波が錯乱しにくい点が特長。3メートル離れた出来形面の測定も1ミリの精度で測定可能だ。
 レーザースキャナーによる吹き付け作業前後での測定と違い、コンクリートの吹き付け作業中でも高精度に厚さ変化を測定できる。リアルタイムで吹き付け壁面の出来形がモニターで確認可能。切羽近くで作業をする必要がなく、作業者の安全が守れる。測定で得たデジタルデータから吹き付け面とのノズル距離、角度を正確に制御し、コンクリートの壁面付着率も高まる。
 今後は熟練技能者の吹き付け作業データをゼネコン各社の現場から収集する。データから最適な吹き付け作業の分析と機械学習を行い、人工知能(AI)制御による自動吹き付け技術の確立を目指す。

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