技術・商品
日特建設/既設アンカー鋼線の切断除去工法を開発/のり面老朽化に対応 [2019年5月28日3面]
日特建設は、のり面に設置された既設グラウンドアンカーを切断して除去する「Bite off(バイトオフ)工法」を開発した。撤去後、同じ場所に新たなアンカーを設置することが可能になる。本年度に1~2件程度の適用を目指し提案活動を始める。既設アンカー鋼線を切断除去する工法は国内初という。
作業手順によると、削孔機にかぶせ掘り用のビットを装着して掘り進み、既存のアンカー体や注入パイプなどを除去する。その後、鋼線切断用のビットに切り替えて、かぶせ掘りした部分まで挿入し、既存の鋼線を切断する。切断した鋼線は、抜管作業に合わせて回収する。同工法の専用のビットを開発している。
ビットの内径は60ミリ、これに収まるサイズのアンカーに適用できる。直径12・7ミリで4本、同15・2ミリは3本まで対応が可能。10メートル程度までの長さのアンカーが切断可能という。既存の受圧構造物を利用して、新しいアンカーを設置することもできる。昨年度に現場で実証試験を行った。今後は、小型軽量化などを検討していく。
のり面構造物は、高度経済成長期に多数が整備されている。老朽化対策や長寿命化が大きな課題だ。アンカーがさびてしまう場合は、増し打ちにより対応しているのが一般的だが、将来的にアンカーを設置できる箇所が無くなっていく状況が予想されている。
こうした課題を解決する狙いから、同工法を開発した。他社と差別化できる有効な技術と見ている。産官学で構成する「のり面補修補強研究会」など関係団体とも連携しながら、市場拡大や技術の推進を図っていく。
作業手順によると、削孔機にかぶせ掘り用のビットを装着して掘り進み、既存のアンカー体や注入パイプなどを除去する。その後、鋼線切断用のビットに切り替えて、かぶせ掘りした部分まで挿入し、既存の鋼線を切断する。切断した鋼線は、抜管作業に合わせて回収する。同工法の専用のビットを開発している。
ビットの内径は60ミリ、これに収まるサイズのアンカーに適用できる。直径12・7ミリで4本、同15・2ミリは3本まで対応が可能。10メートル程度までの長さのアンカーが切断可能という。既存の受圧構造物を利用して、新しいアンカーを設置することもできる。昨年度に現場で実証試験を行った。今後は、小型軽量化などを検討していく。
のり面構造物は、高度経済成長期に多数が整備されている。老朽化対策や長寿命化が大きな課題だ。アンカーがさびてしまう場合は、増し打ちにより対応しているのが一般的だが、将来的にアンカーを設置できる箇所が無くなっていく状況が予想されている。
こうした課題を解決する狙いから、同工法を開発した。他社と差別化できる有効な技術と見ている。産官学で構成する「のり面補修補強研究会」など関係団体とも連携しながら、市場拡大や技術の推進を図っていく。
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