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奥村組/基礎梁高さの抑制工法を開発/コスト低減と工期短縮可能に  [2019年5月29日3面]

従来工法〈左〉と奥村式大開孔付き基礎梁工法の比較

 奥村組は28日、建築物の基礎部分に適用する「奥村式大開孔付き基礎梁工法」を開発したと発表した。基礎梁の高さ(梁せい)を抑え強度を保ちながら、一定の大きさの人通孔が設けられる。基礎梁の躯体や掘削工事のコスト低減が可能。日本建築総合試験所から建築技術性能証明を取得している。中低層の工場や物流センターなど基礎梁せいの縮小が見込める建物に適用する。
 同工法はRC造基礎梁の貫通孔の周囲を平行四辺形斜め補強筋、開孔部あばら筋、開孔際あばら筋などの鉄筋で補強する。直径600ミリの人通孔を設ける場合、基礎梁の高さを従来の1800ミリから最小で1200ミリに抑えられる。基礎梁に使用する鉄筋や型枠、コンクリート、掘削土の量を削減し、コスト低減と工期短縮を可能にする。
 日本建築学会の「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」では、RC造基礎梁に設ける貫通孔の直径は梁せいの3分の1以下と規定している。基礎梁に直径600ミリの人通孔を設ける場合は1800ミリ以上の梁せいが必要だった。中低層建築物は、1800ミリ未満の梁せいで構造耐力を満たすことが多い。その場合も人通孔を設けるために梁せいを構造計算上必要な寸法より大きくする必要があり、コストアップの要因となっていた。今後は中低層の工場や物流センターに同工法を適用し、コストや工期がどの程度削減できるか検証する。

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