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NIPPOら/太陽光発電舗装を開発/耐久性検証、22年の実用化めざす  [2019年6月3日1面]

総合技術センター敷地内に試験施工した太陽光発電舗装。蓄電した電力を使って路面を発光すれば、安全性の飛躍的な向上が期待できる

 NIPPOと太陽光発電システムの開発を手掛けるMIRAI-LABO(東京都八王子市、平塚利男代表取締役)は、道路に太陽電池を敷き詰める「太陽光発電舗装」を開発した。車道と歩道の両方に適用できる。発電した電力を使い、夜間に横断歩道の白線や停止線を発光させたり、小型バッテリーに蓄電して非常用電源に使ったりなど、多様な活用方法を検討している。
 NIPPOによると、太陽光発電と道路舗装を融合した技術は国内初という。同社は太陽光発電などのさまざまな電気設備と舗装を統合した「e-Smart ROAD」の開発を進めており、太陽光発電舗装はその初弾となる。2022年の実用化を目指している。
 車道用と歩道用の2タイプがあり、車道用は表面に透明な凹凸を付け滑りにくくしている。屋根などに取り付ける一般的な太陽電池モジュールと異なり、発電素子がフィルム状で柔軟性もある。表面を透明プラスチック板で保護して一定程度のたわみを許容し、車両の重さや変形に耐える。
 歩道用は表面に球状骨材を使い、子どもが転んでも擦り傷になりにくいよう配慮した。表面に凹凸処理をすることで、凹凸がない表面と比較して斜めからの日差しがとらえやすくなり、発電量が多くなる。
 同社総合技術センター(さいたま市西区)敷地内で2度の試験施工を実施し、性能や耐久性を確認した。実用化に向け、総重量6トンの車両などを通行させて発電量などの性能や舗装としての耐久性を検証する。
 開発に携わる吉中保技術本部総合技術部技術研究所研究第一課長は「道路空間に電源機能を持たせる試みは未着手の分野だった」と説明。将来的には「自動運転に向けた電気機器の電源としての活用も期待できる」と見ている。

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