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安藤ハザマ、ユニアデックス/工事リスクのリストアップシステムを開発/AI活用  [2019年6月4日3面]

システムのイメージ

 安藤ハザマとITインフラの設計・構築を手掛けるユニアデックス(東京都江東区、東常夫社長)が、施工検討書作成の手間を簡略化し、事前に検討すべきリスクの見逃しを防ぐシステムを共同開発した。これまで技術者が入力してきた施工記録文書からデータベースを構築し、人工知能(AI)を使って各工事の特長から想定される施工上の不具合などリスクをリストアップする。
 開発した「建設ナレッジシステム」では、過去に蓄積した施工記録文書からAIを使った自然言語処理でノウハウを抽出。それを重要度などに応じて分類した。技術者が着工前に施工検討書を作成する際、システムに工事の概要を入力すると、工事内容に応じて事前に検討するべきリスクがデータベースの中からリストアップされる。
 システムを活用することで施工検討書の作成にかかる時間が短縮化し、検討項目の漏れを防止できるメリットがある。安藤ハザマは施工中の山岳トンネル工事に同システムを適用した。工事担当技術者が持つノウハウと、データベースから抽出されたノウハウを組み合わせることで、施工計画の立案段階で精度の高いリスクマネジメントを実施できた。今後は、山岳トンネル以外の土木・建築工事に適用を広げる。システムを活用することで熟練技術者から若手技術者への技術の円滑な継承を図る。
 従来、施工検討書に盛り込む想定リスクは技術者自身が持つノウハウと、記録された過去の工事書類を基にピックアップしている。管理されている工事書類の情報は膨大で、工事書類の情報と自身のノウハウを適切に組み合わせてリスクを抽出するには、技術者の経験に基づく判断に負うところが大きい状況だった。

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