論説・コラム

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回転窓/身近で大切なもの  [2019年6月10日1面]

 ウェブ地図が手軽に利用できるようになっても、地図帳を開いて新たな気づきに期待して見るのが楽しい、という方もおられよう▼地図の種類は国土の基本の形を表す地形図をはじめ、災害や環境、資源、土地利用などを表すものなどさまざま。3Dで見たい方向から見ることができたり地形の断面を描いたりと、地図の情報化や高精度化も加速し、それを支える測量技術も大きく進歩している▼日本の測量は明治期に西欧の技術を取り入れたことで水準が飛躍的に向上した。1869年に明治政府が設置した「民部官庶務司戸籍地図掛」(現国土地理院)が近代測量をけん引してきた功績は大きい▼測量の所管組織ができて今年で150年。国土地理院や関係機関は「近代測量150年」として多彩な記念事業を展開している。先週3日の「測量の日」には測量の施設や機器などが描かれた10枚組の記念切手シートを発行。切手の絵柄から近代測量の変遷をたどることができる▼あまりに身近すぎると、大切さをつい忘れてしまう。記念事業で多くの人が地図や測量に関心を持ち、新たな気づきを発見してくれればと思っている。

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