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日綜ゴンドラ/山手線新駅で揚重機システム採用/手すりガラス工期を2割短縮  [2019年6月10日3面]

複数のゴンドラがコンコースの上空で手すりガラスを設置していた(撮影協力・JR東日本)

 日綜産業のグループ会社・日綜ゴンドラ(東京都中央区、比留間純社長)が開発した「パネル揚重機システム」が、JR山手線の新駅・高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)構内の吹き抜けを囲む手すりガラスの設置工事に採用された。手すりガラス設置の工期が当初計画から2割程度削減できたという。吹き抜けの下で行われる軌道工事を中断せずに設置でき、生産性向上にも貢献した。
 採用された「P-UP(ピーアップ)工法」は、これまで50件の工事で導入実績がある。駅関連工事は仙台市のJR仙台駅に次いで2件目となる。
 デッキ型ゴンドラ走行レールと揚重機走行レールが並行した構造で、ゴンドラに乗りながら揚重機で部材をつり上げ上空で設置する。タワークレーンや重機を使わないため、取り付けコストが抑えられる。
 日綜産業は4月に高輪ゲートウェイ駅で現場見学会を開催。設置現場では作業員が線路から8・7メートルの高さのゴンドラに乗り、1枚当たり高さ3メートル、幅1・2メートル、重さ250キロの手すりガラスを設置していた。
 高見朋宏品川新駅JV工事事務所工事長は「作業性という点で言うと、足場を組んだ方が足元は安定するが、コンコースより上の位置で工事を完結させるという点では今回の工事に一番フィットした工法だ」と述べた。
 比留間社長は「新駅の工事が頻繁にあるわけではないので、今回のようなピーアップ工法の使われ方は非常に珍しい。足場に比べて作業性が落ちる部分はあるが、全体で見ると工期短縮や作業性の向上が少しでも表れてくれれば本望だ」と語った。今後は、公共工事やプラント工事などへの採用に向けた営業を展開していく。

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