技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

NIPPO/高強度のアスファルトを開発/半たわみ性舗装と同等強度で工期は短縮  [2019年6月10日3面]

ハードアスコンを舗装した倉庫構内

樹脂は固形。袋が破れて液体が手にかかる懸念がなく、作業の安全性が向上した

 NIPPOは大型車両によるわだち掘れなどが防止できる高強度アスファルト混合物「ハードアスコン」を開発した。一般的にわだち掘れ対策として使われる「半たわみ性舗装」と同等の強度を持ちながら、半たわみ性舗装よりも工期を短縮できる点が特長。4月1日に販売開始した。バス停留所やトラックターミナルなどを対象に積極的に導入を進め、年間10万平方メートル程度の舗装を目指す。
 ハードアスコンは、プラントでアスファルト混合物に固形エポキシ樹脂を添加・混合し製造する。エポキシ樹脂を添加したアスファルトは、初期に強度が出にくいという課題があったがこれを克服。初期強度の耐流動性を従来の約5倍に高めた。最終強度の耐流動性と、耐油性も半たわみ性舗装と同等を確保した。半たわみ性舗装はセメントミルクを注入する工程があるが、ハードアスコンはセメントミルクの注入が不要。工程を省くことで、施工日数を短縮した。
 施工の過程で安全に取り扱える点も特長。従来、エポキシ樹脂は液状になっており、作業中に液体が手などにかかって肌を傷めるケースがあった。ハードアスコンの製造に使うエポキシ樹脂は固形のため、作業の安全性が高まった。
 2018年から自社敷地内などで試験施工を実施し、これまで延べ約2500平方メートルを舗装した。舗装後の経過に問題がないことから販売にめどを付けた。
 開発に携わった技術本部総合技術部技術研究所研究第二グループ副主任研究員の志賀義伸氏は「物流施設の増加で、大型トラックの交通量が増えている。重みに耐える地面を追究した」と話した。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。