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クリテック工業/橋梁向け「伸縮装置ナビ」利用者が増加中/複数製品の比較可能  [2019年6月11日3面]

伸縮装置のイロハが学べる「伸縮装置ナビ」

 橋梁用の伸縮装置情報をインターネットで発信している「伸縮装置ナビ」(http://jointnavi.net/)の利用者が増えている。昨年4月にホームページ(HP)を開設し伸縮装置の基礎知識をはじめ、種類や補修の施工手順などを紹介。複数メーカーの製品を比較できる検索機能も備えている。HPを運営している伸縮装置メーカー・クリテック工業(東京都港区)の若林勇二社長は「業界全体の認知度を高めていきたい」と情報発信の目的を話す。
 橋梁の主要部材である橋桁は、温度変化によって伸び縮みする。橋を設計する場合、伸縮によって橋台と橋桁や橋桁同士が衝突しないよう、隙間を設ける。この隙間に設置されるのが伸縮装置だ。温度変化による道路の起伏を防ぐとともに、歩行者や自動車の安全を確保する。
 HPのターゲットは中央省庁や地方自治体、道路会社、設計会社など。HPでは現在、17社の製品が比較できる。トップページから「伸縮装置自動選定ツール」画面まで進んだうえで、設置したい箇所の「伸縮量」と「遊間」を入力。検索ボタンを押すと伸縮量の小さい順で各社の製品が表示される。伸縮量が同じ場合は、遊間の大きい順で示される。
 工事の発注者である自治体などでは、人事異動に伴い担当者が短期間で代わるケースが多い。製品の比較検討ができることに加え、伸縮装置に関する解説も充実していることから、若林社長は「引き継ぎの際に『伸縮装置ナビを見れば何でも分かる』となってくれれば」と話す。
 全国の橋梁数は約70万橋。交通量にもよるが、平均20~30年で装置の交換が必要という。伸縮装置メーカーは25社程度で、業界自体は狭い。交換需要が高まる中、若林社長はHPの利用者がより広い視点でメーカーを検討できるよう、将来的なHPの改良も視野に入れている。

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