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九州整備局筑後川河川/流木・立ち木処理機械を導入/国交省で初  [2019年6月12日11面]

切断した樹木を破砕機に投入

 九州地方整備局筑後川河川事務所は、2017年の九州北部豪雨で大量の流木により大きな被害が出たことを踏まえ、樹木を短く切断する「ハーベスタ・プロセッサ仕様のバックホウ」と切断した樹木をチップ化する「自走式木材破砕機」を国土交通省で初めて導入し11日、福岡県久留米市で報道関係者らに公開した。短時間で流木や立ち木を処理でき、木材の再利用や河川の維持管理の効率化が期待される。
 バックホウはキャタピラーの0・5立方メートル級をベースにフィンランドのケトー社のアタッチメントを組み合わせた林業仕様機。樹木をつかんで伐採し、上部の刃で枝落としを行い、送り出しながら先端のチェーンソーで指定した長さの丸太に切りそろえることができる。最大で直径64センチの樹木まで伐採でき、センサーを備えているため1日当たりの作業量を管理できる。
 自走式木材破砕機はドイツのエンツ社製。フィードコンベヤーで樹木を送り込み、16枚の刃を備えた切削ローターで流木を連続的にチップ化し、内蔵のスクリーンでチップを選別しブロアシューターで吹き飛ばして排出する。破砕能力は1時間当たり最大120立方メートル。木質にもよるが最大で直径56センチまでの樹木を投入できる。
 バックホウと破砕機は別々にも運用できるが、破砕機はリモコン操縦もできるため、作業員1人でバックホウと破砕機の2台を操縦して伐採からチップ化までの一連の作業を行うこともできる。導入費用は2台合計で約1億円。
 同日は久留米市田主丸町八幡の河岸で自生した樹木を伐採して5センチ程度のチップに処理する作業を関係者に披露し、有用性を実証した。今後は「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」の関連工事や災害時の流木処理などに活用する。同事務所の最所敏明管理課長は「河川の維持管理を効率化し、治水安全度の向上を図りたい」と話した。

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