論説・コラム

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回転窓/多発する自然災害  [2019年6月12日1面]

 天気予報の傘マークが気になる季節になった。関東や東海、北陸などで先週、梅雨入りが宣言され、これから約1カ月間、じめじめとした日が続く▼梅雨は古来「さみだる」と言われてきた。天の高いところから尊い水が垂れてくる。その水が稲作に使われ、生活の糧となる。一部は飲み水となり生命の源となる。だが、その尊い水も時に、暮らしを脅かすものに変わる▼昨年9月、近畿地方を襲った台風は激しい暴風雨で甚大な被害をもたらした。特に台風が接近した地域は記録的な暴風となり、全国100の観測地点で最大瞬間風速が観測史上最大となった。大阪湾では高潮被害も発生。関西国際空港が浸水し、連絡橋にタンカーが衝突した映像は記憶に新しい▼日本損害保険協会が発表した2018年度の自然災害の保険支払額は過去最高となった。台風21号で1兆円強、関東を襲った台風24号で3000億円強などと、合計額は1・6兆円に達する▼損保各社は多発する自然災害を受け、10月から火災保険料を上げるという。もしもの時に備える保険の掛け金が家計にのし掛かる。自然災害の脅威は日常生活にも影を落としている。

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