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北海道開発局/施工効率・業務成果向上プロ/時間外の依頼禁止、3月納期の割合抑制  [2019年6月13日6面]

 北海道開発局は公共工事の品質確保と生産性向上が目的の「施工効率向上プロジェクト」と「業務成果品質向上プロジェクト」の2019年度取り組み方針をまとめた。工事では、全工事を対象に業務時間外や現場閉所日の作業依頼、打ち合わせを行わないなど業務環境の改善を重点取り組み項目に設定。業務では、3月納期の割合を従来の50%以下から40%以下に抑える新たな目標値を設定し、履行期限の平準化をより一層進める。
 施工効率向上プロジェクトは、受発注者間での情報共有の徹底や協議の迅速化、工事書類の簡素化など、公共工事の品質確保や生産性の向上に向け、工事の着手前、工事中、完成後の3段階で行う取り組みの総称。同局では09年度から進めている。
 19年度は「発注関係事務の運用に関する指針」や「働き方改革実施方針」の適切な実施などを踏まえ、▽週休2日の促進に向けた工期設定条件の確認・共有を徹底▽適切な設計変更の徹底▽業務環境の改善-の三つを重点項目に設定し、取り組みを進める。
 このうち週休2日の促進では、発注者が設定した工期設定の基礎情報(各工事の性格や地域の実情、自然条件、建設労働者による不稼働日、関係機関との協議状況など)について、工事着手時に開催する「工事円滑化会議」での受発注者間の確認・共有を徹底。受注者の責によらない工期の延長が認められる場合は適切な工期変更を行う。
 適切な設計変更に向けては、3月に改定した設計変更ガイドラインなどを活用。設計変更会議で設計図書の照査結果や追加工種などの変更内容の確認を徹底する。
 業務環境の改善では、業務時間外や定時退庁日・休前日の午後3時以降の依頼は行わず、業務時間外に延びる可能性がある午後4時以降開始の打ち合わせは設定しないことを明記。業務時間外や現場閉所日にはメールを含め連絡しないことも盛り込み、工事円滑化会議などで必ず確認することを徹底する。
 業務成果品質向上プロジェクトは、工事の川上段階である業務成果品の品質確保に努めることで工事の施工効率向上と品質確保を目指す。業務の着手時、履行中、完成時の各段階で業務品質の向上を図る取り組みで、同局では12年度から実施している。
 本年度の重点事項は▽成果範囲の明確化と正確な引き継ぎ▽履行期限の平準化▽業務環境の改善-3項目。成果範囲の明確化と正確な引き継ぎでは、工事現場と設計図のかい離が施工段階でのトラブル、手戻りを防止するため、受発注者間での業務成果の責任明確化を確実に実施する。
 履行期限の平準化では、18年度実績で3月納期の業務が目標値(50%以下)を下回る46・8%だったことを踏まえ、新たな目標値を設定。4~12月履行期限の業務を30%以上(従来は25%以上)、1~3月を70%以下(75%以下)、3月のみで40%以下(50%以下)に設定し、年度末以外への履行期限の分散をさらに進める。
 業務環境の改善では、ウェブ会議を積極的に活用し、打ち合わせの効率化を図る。本局や開発建設部、事務所に設置している防災系テレビ会議装置を活用することを想定し、今後、試行業務を選定する。

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