技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

鉄建建設ら/トンネル切羽地質の走行・傾斜測定システム開発/3Dデータで安全確認  [2019年6月13日3面]

システムを使った測定イメージ

 鉄建建設と山岳トンネル用総合測量システムの開発を手掛けるマック(千葉県市川市、宮原宏史社長)は、トンネル切羽地質の走行・傾斜状況を測定するシステムを共同開発し、特許を申請した。山岳トンネル工事の切羽をトータルステーション(TS)で計測。岩盤不連続面の走行・傾斜の状況が安全に把握できる。測定結果は自動でデータ処理される。現場での実証実験を経て実現場への導入を目指す。
 TSを操作するタブレット端末に測定する座標3点を入力し、TSのレーザーを誘導して切羽を3D計測する。岩盤面から10メートル程度離れた場所で測定でき、安全性が向上する。計測で得た3D座標値から走行・傾斜状況を分析。結果がタブレットに素早く表示され、地層の走り方や傾斜が把握できる。
 タブレット端末の結果画面には地質情報が北方向を基準軸としたものと、トンネルの掘削方向を基準軸にしたものの2パターンで表示される。2種類のデータを示すことで、直感的に岩盤面の状況が理解できるという。
 測定した地質の走行・傾斜データは、測定日時や測定位置などの基本情報とともにシステム内に保存される。情報はパソコンからも閲覧できるため、現場事務所や本社技術支援部署なども同時に共有可能だ。データをマックのトンネル施工管理ソフト「切羽観察記録システム」に取り込めば切羽の観察図にも反映できる。
 山岳トンネル工事は掘削工程で素掘り状態の岩盤を1日1回程度の頻度で観察・調査し、地山の変化から設計や施工の安全性を確認する。従来の走行・傾斜の測定方法は、地層・断層面などの走向・傾斜を測る機械を掘削面に直接当てていた。測定作業中に担当者が岩盤崩落に巻き込まれる危険があった。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。