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清水建設/梁川ダム(岩手県盛岡市)にコンクリート自動打設システム適用  [2019年6月14日3面]

コンクリートバケットを所定の場所に正確に運搬するには、高度な技術が必要。システムでは3D座標を入力すれば自動で運搬できる

 清水建設は施工中の梁川ダム(盛岡市)のコンクリート打設に、自社開発した「コンクリート自動打設システム」を適用した。軌索式ケーブルクレーンを使ってコンクリートを打設する。コンクリートの製造から運搬、打設まで一連の作業が完全自動化できる。冬季の工事休止期間を経て3月末から再開したコンクリート打設に適用し、打設作業のサイクルタイムが約10%短縮できることを確認した。
 梁川ダムの工事は12日時点で、コンクリートの打設の進捗(しんちょく)率が95%に達した。打設するコンクリートの総量は22・1万立方メートル。このうち3万立方メートルを同システムによる自動打設で施工した。
 投入するコンクリートの配合をあらかじめ設定し、コンクリートバケットの運搬先を3D座標で入力する。この作業を行うことで製造から打設まで一連の作業が自動化できる。各作業を担当者が操作していた時の所要時間は1サイクルで3分40秒。自動化によって3分20秒に短縮できた。繊細な操作が必要なケーブルクレーンオペレーターの負担も軽くなったという。
 システムの開発に携わった山下哲一土木技術本部ダム統括部主査は「今後は軌索式ケーブルクレーンを使うダム工事でシステムを標準装備していきたい」と話す。軌索式ケーブルクレーンを正確に操作できる熟練オペレーターが不足していることから、現場を指揮する森日出夫所長は「システムの導入は人手不足の解消につながるのでは」と期待感を見せた。
 「梁川ダム建設(堤体工)工事」は岩手県が発注し、清水建設・鴻池組・平野組JVが施工している。2021年3月の完成を予定している。

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