論説・コラム

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回転窓/次に備える記憶と教訓  [2019年6月17日1面]

 近所の人たちが世話をしている公園の花壇で、ひまわりがすくすくと育っている。小ぶりな種を植えたそうで40センチほどの高さになるという。そろそろ上には成長し終えるようで、茎のてっぺんにある緑のつぼみが日増しに大きくなっている▼伝える側が梅雨明けを待ち遠しいと思っているからなのか、ひまわりの生育を巡るニュースが続けて報道されていた。その一つに、東日本大震災の被災地から届いたひまわりの種から花を育て、取った種から花を増やしてきた地域の取り組みがあった。震災を考えるきっかけにしようと、毎年幼稚園児に植えてもらっているそうだ▼東日本大震災から8年以上。現地の医療機関は今も被災地域の保健医療の在り方を検討中。岩手県立大船渡病院救命救急センターはダンプトラックの運転手ら、緊急対応に従事し病気のために現地で入院した労働者の健康状態を分析している▼「災害時に過酷な環境で働く方々の健康を守ることにつながれば」と担当者は話す。当時の労働者の健康状態や生活実態の情報をさらに集めるという▼震災の記憶と教訓は次の災害が起こった時、確かな備えになる。

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