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竹中工務店/建物完結型バイオガスシステムを小型化改良/生ごみと厨房排水でエネ生成  [2019年6月18日3面]

建物完結型バイオガスシステムのイメージ

 竹中工務店は、建物完結型バイオガスシステム「メタファーム」を、ショッピングモールや小規模食品製造工場などに適用できるよう改良した。生ごみ排出量が1日当たり1トン規模の施設から導入が可能。生ごみと厨房排水からバイオガスを生成し、エネルギー源として利用する。生ごみを水平方向に長距離搬送できるディスポーザーシステムも開発しており、環境負荷軽減と運用面の改善が期待できるとしている。
 当初、生ごみ排出量が同3トン規模の施設を対象に開発し、大規模複合施設「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)に導入した。その成果を踏まえて改良した。小型化には神鋼環境ソリューションが協力した。
 同システムでは、ディスポーザー排水から生ごみを回収し、バイオガス設備でメタン発酵処理を行う。厨房からの排水に含まれた汚濁もバイオガス設備でメタン発酵処理し、これらでエネルギーを生成する。システム稼働エネルギーよりも生成エネルギーの方が大きく、余剰電気や熱を有効活用できる。消化液(液肥)は、厨房除害施設で処理する。10年以内に初期投資を回収できる見込みという。
 対象施設は、店舗面積延べ4万平方メートル程度以上のショッピングセンターや、1日当たりの食事提供量が3500人分以上のホテルなどを想定している。約1トンの生ごみから生じる残りかすは約10キロ程度で、外部の処理施設に運搬する量を大幅に削減できる。二酸化炭素(CO2)の排出削減や、ごみ処理コストの軽減につながる。ディスポーザーシステムも導入すれば、施設内への臭い・汚れの付着が防止できる。建物内のごみ運搬が軽減され働き方改革にも寄与すると見ている。
 1トン規模タイプの設置面積は約80平方メートル。費用は2億円弱程度。厨房除害施設が設けられている施設であれば、既存建物にも増設できる。
 SDGs(持続可能な開発目標)の推進などに貢献できるシステムとしており、新築案件などに積極的に提案し差別化につなげる。

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