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大林組ら/地盤改良土の固化材量を容易に計測/システム開発、塩酸溶解熱法を採用  [2019年6月20日3面]

e-セメダスの混合装置〈左〉と演算装置

 大林組らは、地盤改良土に含まれる固化材の量を建設現場で容易に計測できるシステム「e-セメダス」を開発した。採取した改良土に塩酸を加えることで固化材と化学反応させ、その反応熱から固化材の量を算定する「塩酸溶解熱法」を採用。計測に要する時間は3分程度で、固結を待つことなく現場で即座に土の強度を把握できるという。
 土木資材・建設資材を扱う立花マテリアル(大阪府豊中市、石井三郎社長)と共同で開発した。
 土と固化材を混ぜた直後の土(100グラム)と塩酸(100ミリリットル)を断熱容器に入れて、温度計が取り付けられた混合装置で化学反応させて、反応熱を計測する仕組み。反応熱が最高温度に達した時点で、計測データが演算装置に自動で取り込まれる。事前試験として、地盤改良工事前に改良対象の土を採取し、既定の量の固化材と塩酸とを混ぜてあらかじめ反応熱を測定しておく。その結果との比較で固化材の量を算定できるという。
 事前試験日と測定日との気温差により影響が生じる可能性があるため、水と塩酸、土の温度を自動で計測し補正する。精度検証試験では、プラスマイナス5%程度の精度で固化材の量を計測できることを確認したという。
 操作はタッチパネル式となっており、誰でも簡単に操作が可能。装置が小型で、現場で容易に計測できるとしている。従来は、固結した土の強度の確認に1週間を要していた。固結を待つことなく現場施工に併せて土の強度を把握できるため、手戻りのない施工につながるとしている。大林組は、今後の地盤改良工事で同システムの活用を積極的に提案していく。

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