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竹中工務店ら3社/車両走行可能な振動発電ユニット開発/沖縄県内の商業施設に初導入  [2019年6月21日3面]

路面に埋め込んだ振動発電ユニット

 竹中工務店ら3社は20日日、全国初となる車両走行が可能な振動発電ユニットを共同開発したと発表した。高出力振動発電ユニットを路面に埋め込み、その上を通過した自動車の振動で発電する仕組み。発電ユニットとLED照明とを組み合わせた車両誘導システムも開発し、沖縄県浦添市の商業施設に導入した。自動車という重量物を活用することで従来技術よりも高出力が見込め、照明以外にも利用が広がると見ている。
 同ユニットは受変電設備などを手掛けるセイリツ工業(大阪市平野区、保坂登社長)と、超磁わい技術を手掛ける湘南メタルテック(神奈川県寒川町、松井康浩社長)と共同開発した。機械的な応力を加えると応力の大きさに比例して起電力を発現する「逆磁わい材料」を発電機に利用。発電ユニットに振動エネルギーを直接伝達することで、高い発電力が可能になったという。発電機本体の高さは約12センチで、重さ5トンまでの自動車に対応できる。
 導入したのは、竹中工務店らのJVが施工した「サンエー浦添西海岸PARCO CITY」(沖縄県浦添市)。屋内駐車場の車路4カ所に発電ユニットを設置した。自動車の左右両輪が接触できるよう1カ所当たり2基設置している。発電した電力は、超省電力LED照明で一時停止を促す車両誘導システムに活用している。実証実験を重ね発電ユニットの性能を確認していく。
 今後は照明以外の用途にも拡大する方針だ。交通量が多い場所に設置して連続発電する方法や、蓄電したエネルギーを交通量の少ない時間帯に有効利用することも視野に入れている。自立した発電ユニットのため、送電網が未整備の場所でも使用でき、電力の地産地消にも貢献できると見ている。

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