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大林組/ロータリーダンパー天井制振システムを開発/ブレース不要で自由度向上  [2019年6月24日3面]

システムの外観

 大林組は、天井部の耐震性向上を合理的に実現する「ロータリーダンパー天井制振システム」を開発した。天井と空調機との間にダンパーを設置して地震時の揺れを吸収する。天井と空調機双方の衝突を回避しながら耐震性を高める。従来の耐震天井で用いられる天井ブレースは不要。天井裏の設計や施工の自由度が大幅に向上できる。日本建築総合試験所から建築技術性能証明を取得した。天井制振技術の建築技術性能証明取得は国内初という。
 同システムは地震が起きた際に、ダンパーで減衰力を発揮させて揺れを吸収する。ダンパー周辺部だけに耐震性の高い接合金物を用いることで、性能が発揮できる。空調機部分はアングルで補強する。天井ブレースが不要で、ダンパー周辺以外の大部分が一般的な接合金物で済むため、これまでの耐震天井と比較してコストが約30%削減できるという。
 天井と空調機は重さや硬さが違うため地震時の揺れ方が異なり、対策を講じていないと衝突するおそれがあった。東日本大震災で被害が発生したため、国土交通省は「特定天井及び特定天井の構造耐力上安全な構造方法を定める件」(天井告示)を公布し、揺れや衝突を防ぐ天井の構築を義務化した。その結果として、天井裏の設計・施工上の制約が増大し、施工コストが大幅にアップするという課題が生じていた。大林組は同システムの導入を積極的に提案していく。

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