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長大/比・ミンダナオ島で風力発電事業参画/20年着工、総事業費300億円  [2019年6月25日1面]

永冶泰司社長

 長大がフィリピン・ミンダナオ島で風力発電事業に乗りだす。同島北東部のカラガ地方に総出力150メガワット規模の風車を整備し、発電した電力を現地の電力会社に売電する。総事業費約300億円を見込む。既に同国エネルギー省から用地使用のための事業権を獲得。今後、環境影響評価(環境アセス)や売電価格の交渉などを進める。2020年の着工を目指す。
 風力発電所は同地方の北スリガオ州マリモノ町にある標高約280メートルの山あいに建設する。南北に湖と海が位置し、両方向から吹き上げられる風で平均風速は約7・2メートルと、風力発電に良好な自然環境が形成されている。
 事業スキームは、長大と発電事業を手掛ける自然電力(福岡市中央区、磯野謙代表取締役ら)、現地企業のエクイパルコ・コンストラクション(ブトゥアン市、ルーベン・ジャビエール最高経営責任者〈CEO〉)、ツインピーク・ハイドロ・リソーシス(同、高野元秀CEO)の4社がSPC(特別目的会社)「カラガ・ウインドー・エナジー」を設立。各社が出資して1基当たり2メガワットが発電できる風車を建設し、25年間施設を運営する。
 20年から1期工事に着手し、3年程度で完成させる。風車は高さ60メートルのタワーと長さ40メートルのブレード(羽根)で構成。1期は発電量約40メガワット、事業費約100億円を見込む。残る発電施設は2、3期で建設する。風力発電所を通じて同地方で電力の安定供給に貢献する。日比両国が行う二国間クレジット制度(JCM)で二酸化炭素(CO2)の削減にもつなげる考え。
 発電事業の開始に当たり長大と自然電力の2社は、経済産業省の事業可能性(FS)調査業務を受託。プロジェクト概要や風力発電のための候補地調査などを行い、17年2月に報告書をまとめた。18年に風況観測を目的とする観測所を整備し、風量測定などを行っている。

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