工事・計画

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インド新幹線/インド高速鉄道公社、海底トンネルなど2件発注手続き中  [2019年7月1日4面]

高速鉄道ムンバイ~アーメダバード間の路線計画

高速鉄道のナラマダ川付近の高架区間の完成イメージ(JICA提供)

ムンバイ駅の完成イメージ(JICA提供)

 インド高速鉄道公社は2023年度の開業に向け、ムンバイ~アーメダバード間(延長約500キロ)に整備する高速鉄道の本線関連工事の発注手続きを急ぐ。大きく七つに分かれた主要工区(C-1~7)のうち、南側に位置する「海底トンネル」(C-2、延長20・6キロ)、施工延長が最長となる「中間セクション2」(C-4、延長237・1キロ)の2件の土木工事を発注手続き中。主契約者はC-2を日本企業、C-4を日本またはインド企業としており、年内にも施工者が決まる見通しだ。=1面参照
 計画ではインド西部のマハラシュトラ、グジャラート両州を南北に走る高速鉄道を整備する。日本の新幹線方式を採用し、総事業費は約1・8兆円を見込む。JR東日本グループの日本コンサルタンツを中心に、詳細設計など関連業務を推進している。
 ムンバイ~アーメダバード間には駅12カ所、車庫2カ所を整備する計画。全線ほぼ高架形式を採用し、ムンバイ側の一部がトンネル構造となる。
 土木関連の主要7工区の入札パッケージは▽ムンバイ駅(C-1、延長0・7キロ)▽海底トンネル▽中間セクション1(C-3、135・6キロ)▽中間セクション2▽バドーダラ駅(C-5、8・2キロ)▽中間セクション3(C-6、88・3キロ)▽アーメダバード駅・サバルマティ駅(C-7、18・1キロ)。
 日本企業の受注が見込まれるC-2ではトンネル・ボーリング・マシン(TBM)を採用し、軌道を地下30メートルの海底部に構築する計画。C-4と並行して今夏にも技術提案などを受け付け、早期発注に向けて契約手続きを進める。
 現時点の計画ではC-6の発注手続きに7~8月をめどに着手する。C-1とC-3の発注時期は未定。3件とも主契約者は日本またはインド企業としている。
 特に施工難度が高いとされる2工区(C-5、7)については、手戻りの軽減や施工の円滑化、品質確保を図るための包括的建設サービス(コンストラクションマネジャー/ゼネラルコントラクター〈CM/GC〉)方式を採用し、段階的に業務を発注する。設計案に対して施工者の立場から助言を行うプレ・コンストラクションサービス業務を国際協力機構(JICA)が発注。C-7は大林組・JFEエンジニアリングJV、C-5は鉄建建設とIHIインフラシステムの2社(主担当)が中心となって同業務を受託している。
 本線工事に先行して現地では研修施設建設事業が進む。初弾工事(スラブ軌道実習線)は鉄建建設を代表とする6社のJV(代表者以外の構成員=清水建設、大成建設、東急建設、フジタ、三井住友建設)が担当。実習線のほか、研修棟や生活棟、宿泊棟の整備などを計画しており、総事業費は約125億円を見込んでいる。

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