工事・計画

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新国立競技場/工事進捗9割に、複数工種が同時進行中/スポーツ振興センター  [2019年7月4日1面]

西側スタンドから見たスタジアム内部

新国立競技場の全景

 日本スポーツ振興センター(JSC)は3日、2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場(東京都新宿区、渋谷区)の建設現場を報道機関に公開した。11月末の竣工まで5カ月を切り、工事の進捗(しんちょく)率は9割近くに達している。現在は内外装や設備、外構など複数の工事が同時進行中。工期末に向け現場では懸命の作業が続く。設計・施工は大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JVが担当している。
 16年12月の着工後、最難関といわれた屋根工事が5月中旬に完了した。スタンドの観客席は約6万席のうち約4・5万席が設置済み。スタンド上部の南北2カ所には大型映像装置を据え付けた。フィールド工事では今月に芝生を張り、8月から陸上トラックの敷設に入る。五輪期間中の暑さ対策として、観客席に風を送る185台の気流創出ファンも取り付けた。
 JSCによると、屋根工事の最終段階だった4~5月に最盛期を迎え、1日当たりの作業員数は約2800人に達した。現在は内外装の仕上げや設備の据え付けなどスタジアム内部の工事に約1700人、外構の植栽や歩行者デッキの工事などに約700人が従事している。
 「杜のスタジアム」というコンセプトの通り、随所に使用された木材の存在感が目を引く。大屋根のトラスには国産木材(カラマツとスギの集成材)と鉄骨を組み合わせた部材を採用。トラスからの木漏れ日をイメージし、5色の観客席がランダムに配置されている。
 スタジアム外周を取り囲む3層の軒庇(のきびさし)には47都道府県の地場産材(スギとリュウキュウマツ)を活用。外周のテラスでは、かつて渋谷川に集まっていた蛍をモチーフとした照明器具の取り付け作業なども進んでいる。
 同日に完成後の名称が「国立競技場」となることも発表された。12月21日には一般向けのオープニングイベントを開く。日本を代表するアスリートやアーティストが出演する予定だ。

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