論説・コラム

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回転窓/副業・兼業を認めるべきでは?  [2019年7月5日1面]

 世間を騒がす闇営業問題だが、「闇」の意味が本来と違う捉え方をされているようだ。もともとは「事務所に所属している芸人が、事務所を通さずに行う営業」を意味する業界用語。直営業、内職、取っ払いとも言われる▼一部報道では、決して許されることではない反社会的勢力との付き合いをもって「闇」と表現している。しかし問題が広がった根底には事務所を通さず営業したことがあるように思う▼政府は「働き方改革実行計画」(2017年3月28日)で副業・兼業の普及促進を図るとした。ガイドラインも整備された。離職せずに別の仕事に就くことでスキルや経験を積むことは、キャリア形成にも役立つとされる▼仕事が少ない芸人が闇営業という副業で経験を積む場が増えれば、自らの成長を促すことにもなろう。政府方針が出てから2年が過ぎた今でも、副業・兼業を認めない風潮が強いように感じてならない▼長時間労働を招き、本来業務に支障を来す副業や兼業は本末転倒。だが一度きりの人生をより良く過ごすための柔軟な働き方が阻害されているなら改善すべきでは。闇営業の報道に触れて思った次第。

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