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佐藤工業/ぴあアリーナMM(横浜市西区)の屋根鉄骨工事大詰め/システムトラス採用  [2019年7月9日3面]

屋根鉄骨の大部分が組み上がった

 佐藤工業が横浜・みなとみらい地区で施工する収容1万人規模の音楽イベント専用アリーナ「ぴあアリーナMM」(発注者=ぴあ)で、屋根の鉄骨工事が大詰めを迎えている。鋼管を立体的な三角形に組み上げる日鉄エンジニアリングのシステムトラス(NSトラス)と、一般的なトラス屋根に使うH鋼のリングトラスを組み合わせた構造が特徴。二つのトラスを組み合わせることで強度や安定性が向上し、大空間を実現できる。今月中旬のジャッキダウンに向け屋根部分の80%(6月末時点)を組み終えた。
 NSトラスは、パイプをつなぎ合わせる球体のノードとパイプをボルトで接続する。現場溶接の必要がなく、天候に関係なく施工できる。1ユニットはノード1基とノードに接続する4~6本のパイプで構成。地上で1ユニットを組んで揚重し、ユニット同士は高所で接続する。
 高所での作業に当たっては「モノや人が落ちることが絶対にないように」(松枝健太所長)することが最重要課題。中央が膨らんだ形状になっているアリーナの屋根は、最も高い地点で高さが地上32メートルに達する。万が一に備え、墜落制止用器具の適切な使用はもちろん、水平ネットを何重にも架けることで墜落・転落・飛来落下を防止している。
 アリーナはRC・S造地下1階地上4階建て延べ2万3139平方メートルの規模。工事全体の進捗(しんちょく)率は63%と、2020年春の完成に向けて折り返しに入っている。松枝所長は「アーティストが気持ちよくパフォーマンスできるアリーナになるよう、妥協はしない」と完成に向けて気を引き締める。

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