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三井住友建設/高性能コンクリを橋梁に初適用/FRP緊張材と組み合わせ超高耐久実現  [2019年7月10日3面]

一般的なコンクリート〈左〉の場合、せん断補強筋の配筋が必要だった。サスティンクリート〈右〉を使うことで、作業効率が向上した

 三井住友建設は9日、自社開発した高性能コンクリートを超高耐久プレストレスト(PC)橋梁に初適用したと発表した。「ひび割れリスクがほぼゼロ」といった特徴を持つ高性能コンクリートと腐食しない緊張材と組み合わせ橋梁に適用することで、優れた耐久性を確保しつつ施工効率の向上などを実現した。
 高性能コンクリート「サスティンクリート」はひび割れが発生しにくいだけでなく、流動性が高く、製造工程での二酸化炭素(CO2)排出量を一般的な高強度コンクリートと比較し約7割削減できるなどの特長を持つ。これに、PC鋼材の代わりにアラミド繊維をビニールエステル樹脂で固めて棒状にした「アラミド繊維強化プラスチック(FRP)緊張材」を組み合わせて橋梁を構築した。
 FRP緊張材は強度としなやかさを兼ね備えた素材。PC鋼材と同等の引っ張り強度があり、PC鋼材の4倍という伸びやすさで切れにくい。比重は6分の1と軽量。緊張材はさびの発生成分を含まないため、腐食膨張によるひび割れが起こらず、サスティンクリートの特徴と相まって超高耐久PC橋梁が実現できる。
 橋梁への適用に向け、同社はサスティンクリートに鋼繊維を配合。これによりせん断補強筋を配筋する必要がなくなった。流動性が高くコンクリートの充てん時間が減り、作業効率の向上につながった。橋梁はSMCプレコンクリートの栃木工場(栃木県小山市)敷地内に架設する予定だ。

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