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大成建設/介護支援の取り組み拡大/社員の離職防止へ、地方でも介護セミナー  [2019年7月16日3面]

作業を終えた夕方、現場で開かれた介護セミナーには社員や協力会社職員らが参加した

 大成建設は社員や協力会社職員の介護離職を防ぐ目的で、セミナー開催などの支援策を拡充している。2010年から東京都新宿区の本社で開催していた介護セミナーを、14年からは要望に応じて地方にも拡大。地方を含む現場でも協力会社職員らを対象に開催しており、7月10日時点で延べ約1800人の社員が参加した。
 8日には横浜市西区で施工している「(仮称)京急グループ本社新社屋建設工事」の現場で、介護セミナーを開いた。同社の社員や協力会社の職員ら約20人が参加。介護の相談やセミナーといった支援サービスを委託している「海を越えるケアの手」に所属する社会福祉士が、将来の介護に必要な準備などを説明した。
 セミナーでは仕事と介護を両立する方法もアドバイス。「仕事中でも介護のことで連絡が取れるよう、ケアマネジャーはメールのやりとりができる人にした方が良い」といったポイントを参加者に伝えた。
 セミナーに参加した女性は「作業終わりに現場から本社までセミナーに行くのは困難だったが、現場での開催で参加しやすくなった」と話した。別居している70代の母親がいる男性は「知らないことだらけだったが、介護についてゼロから知ることができた」と語った。
 大成建設は40歳の誕生日を迎えた社員に「介護のしおり」を配布している。仕事と介護の両立に向けた支援制度や相談窓口などをまとめ紹介している。家族などの介護が必要になった時、関連情報がなく離職してしまうのを防ぐ狙いがある。介護の関連情報を求める声は多く、海を越えるケアの手の石井宏祐人事総務部長によると「年間40~50件程度の相談を受ける」という。
 大成建設の管理本部人事部人材いきいき推進室の宮坂知子主任は「現場を転々とする建設技術者や技能者は遠距離介護になるケースも多い。高い技術・技能を持つ人に長く働いてもらうため、働く人の介護を支援していきたい」と話す。

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