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フジタ、日本ヒューム/高締結力のRCセグメント継ぎ手を開発/品質と効率が向上  [2019年8月7日3面]

FN継手の概要図

RCセグメント

 フジタと日本ヒュームは、RCセグメント組み立て時の施工精度と作業効率を向上させるワンパス型セグメント継ぎ手「FN継手」を共同開発した。RCセグメントをつなぎ合わせる継ぎ手の受け部に弾性バネを搭載し、部材同士の締結力を高めて真円(正円)度を維持する。一般的なワンパス型セグメント継ぎ手に比べ、組み立て時の変形が抑えられる。
 FN継手は、RCセグメントをスライドさせ組み立てる。継ぎ手のT型金物の受け部となるC型金物に弾性バネを配置。T型金物をスライド嵌合(かんごう)させることで、締結力を得ながらセグメント同士を接合する。
 継ぎ手の金物間に組み立て代(遊び)がある一般的なワンパス型セグメント継ぎ手に比べ、組み立て時の真円度が高く、精度よくRCセグメントを構築できる。継ぎ手の嵌合によりセグメント間に締結力が生じ、組み立て時の変形を抑制する。真円度低下による修正作業が不要で施工効率が向上する。
 実大のRCセグメントを使った実証実験の結果、ワンパス型セグメント継ぎ手に比べ、FN継手はセグメント組み立て後の変形が15分の1程度になったという。併せてFN継手を下水道シールドトンネル工事の一部区間に適用。シールドの内径2400ミリに対し組み立て時の内空変形量が1ミリとなり、真円度が高いRCセグメントの組み立てが可能なことを確認した。
 従来の継ぎ手の多くは、嵌合部に組み立て代(遊び)があり締結力が得られず、組み立て時の真円度の低下による目開き・目違いや挿入時の応力集中によりセグメントの欠損などが生じる課題があったが、FN継手はそれらの課題を克服した。一方、締結力がある継ぎ手は、金物が特殊な構造で高価になる傾向があったが、FN継手は従来の一般的な継ぎ手と同等のコストに抑えられる。今後、中小規模のシールドトンネル工事にFN継手を幅広く適用する方針だ。

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