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九州新幹線長崎ルート/佐賀県内区間はフル規格が適当/与党検討委  [2019年8月8日1面]

 九州新幹線長崎ルート(博多~長崎)の在り方を協議していた与党検討委員会は、未着工の佐賀県内区間(新鳥栖~武雄温泉)の整備手法について、専用レールを建設する「フル規格」(複線)が適当との考えを示した。フル規格は時間短縮や収支改善の効果が大きく、全国的な新幹線ネットワークとして整備効果が最大限発現すると判断。早期実現に向け、国土交通省に対しJR九州、長崎、佐賀両県との協議を実施するよう求めた。
 未着工の新鳥栖~武雄温泉間の延長は約50キロ。未着工区間の整備を巡っては、佐賀県が建設費などの地元負担増や県内の並行在来線への影響を懸念し、フル規格の採用に反対している。このため関係者間での丁寧な協議が必要となる。検討委は佐賀県に「西九州地域の一員として、国交省や長崎県、JR九州との間での協議にぜひ参加してほしい」と呼び掛けている。
 これまで、未着工区間の整備手法はフル規格と車両断面が小さい「ミニ新幹線」の2案で検討されていた。国交省が3月にまとめた試算結果によると、フル規格の概算建設費は約6200億円。同約2700億円のミニ新幹線よりも建設費は高いが、時間短縮といった整備効果が高いとしている。2案に絞り込む前は、車輪の左右間隔を自動で変えるフリー・ゲージ・トレイン(FGT)を導入する方針だったが、事業採算性などを理由に断念した。
 未着工区間の整備手法は、与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の九州新幹線(西九州ルート)検討委員会(委員長・山本幸三衆院議員)が5日に公表した「九州新幹線(西九州ルート)の整備のあり方等に関する基本方針」に盛り込まれた。山本委員長は6日、佐賀県議会の桃崎峰人議長と面会し同方針の文書を手渡した。

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