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酒井重工業/自動緊急ブレーキ装置付きタイヤローラーの販売好調/後進時の安全性向上  [2019年8月8日3面]

タイヤローラーはマネキンに接触することなく自動で停止した

運転席に設置したディスプレー(ハンドルの左隣に設置)

 酒井重工業が自動緊急ブレーキ装置を搭載したタイヤローラーの販売台数を伸ばしている。後進時に人や物に衝突するリスクを軽減し、作業の安全性を大幅に向上した機種を昨秋に発売した。埼玉県久喜市の合同事務所で7月、顧客を招いてデモンストレーションを開催。10月発売予定のバージョンアップした「転圧管理システム」と合わせさらなる拡販に向けて製品をPRした。
 自動緊急ブレーキ装置はタイヤローラーの後方に設置。3Dセンサーが後進時に人や物を検知するとブレーキをかける。検知範囲は後方約4メートル、横幅約2・3メートル、高さ約0・6メートル以内の区域。車両最外側より外側の物体は対象物として捉えないため、幅寄せなどの作業が円滑に行える。
 緊急ブレーキ機能に加え、後方の映像を運転席モニターに常時表示。運転手と周辺の作業者に注意を促す音声ガイダンスも装備している。デモンストレーションでは、低速段と高速段の2パターンでマネキンに向かってバックで突っ込んだが、両パターンとも緊急ブレーキが作動し、マネキンを傷つけることはなかった。年内には同機能を備えたマカダムローラーを発売する。
 同じく10月には「転圧管理システム」のリニューアル版を発売する。ディスプレー、アンテナ、接続ユニット、加速度応答法による地盤反力計測用のCCV(コンパクションコントロールバリュー)センサーとコントローラーのセット商品。事務所のパソコンで入力したCAD図や平面座標などの工事情報をクラウドサーバーに保存。施工時にはローラーの運転席に設置したディスプレーに入力データを基にした締め固めの回数分布図やCCV分布図などを表示する。
 従来のようにUSBを使って事務所のパソコンから物理的にデータを移動する必要がない。リニューアル版はデータの入力画面をより分かりやすくした。ディスプレーの脇には転圧回数別に色を例示。実際に転圧をすると、走行跡に色が付けられる。運転手は目標の回数の色になるまで転圧を繰り返す。
 転圧不足など人為的なミスを防ぎ、迅速で質の高い施工を担保する。作業終了後は施工情報をクラウドサーバーに送信、事務所のプリンターから帳票として出力できる。
 デモンストレーションでは振動ローラーの運転席に設置したディスプレーの内容を屋外の大型モニターに表示。担当者が機能説明や操作手順を説明した。

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