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上場ゼネコン大手4社/19年4~6月期決算/大林と清水、売上・利益とも過去最高  [2019年8月8日1面]

 上場ゼネコン大手4社の2019年4~6月期決算が7日に出そろった。大林組と清水建設は、売上高と営業利益、経常利益、純利益のすべてが、4~6月期として過去最高を記録。鹿島は売上高で、大成建設は純利益で過去最高を更新した。
 業績の先行指標となる受注高(単体ベース)は大林組と清水建設が前年同期を下回った。狙っている案件の発注時期がずれたことなどが要因で、受注環境は引き続き堅調と見ている。
 大林組は、採算の良い国内建築の手持ち工事が順調に進捗(しんちょく)しており、売上高と利益を押し上げた。
 清水建設は、大型案件の進展に、開発物件の売却益などが重なり、過去最高益につながった。大成建設は過去2番目の売上高と堅調で、土木を中心に工事終盤の追加工事を獲得して利益を積み上げたという。
 鹿島は、手持ちの大型案件などが順調に進捗したことで売り上げが増加したが、土木工事で採算が悪化し、利益は伸び悩んだ。損益改善した案件が前年同期に比べて少なかったことが要因で、「下期は損益改善が見込める」としており、通期予想は据え置いた。
 完成工事総利益(粗利益)率は、大成建設11・9%(1・2ポイント増)、大林組11・8%(0・8ポイント増)、鹿島10・6%(4・3ポイント減)、清水建設10・6%(0・1ポイント減)で、いずれも2桁を保った。大成建設は、追加工事獲得などにより土木の粗利益率が過去最高の17・0%を記録した。労務費や資材価格の上昇基調は続いているものの、「想定を超える高騰や損益に影響を与えるものはない」(大林組)との見方で一致する。
 単体受注高は、100億円超の大型案件を複数受注した鹿島が3000億円台に乗せた。清水建設は「繰り越し工事が多く、抑えめの受注目標になっている」という。
 4社とも5月公表の通期予想を据え置いた。受注案件の利益率は「大きくは変わってない」(大成建設)としており、好調さを維持している。

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