技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

大林組/パイプクーリングにCD管利用/コンクリひび割れ対策を効率化  [2019年8月26日3面]

現場内に設置したCD管

 大林組は、合成樹脂可とう電線管(CD管)を利用して、コンクリート打設後のひび割れ対策として実施するパイプクーリングの生産性を高める「フレックスクーリング工法」を開発した。CD管は軽量で自由に曲げられるため、施工性が大幅に改善できる。新幹線の橋梁コンクリートに適用したところ、鋼管を使用する従来工法と比べて、加工・配置に関わる作業時間が約70%、パイプクーリング全体コストも約40%削減できた。積極的に普及・展開しパイプクーリングの効率化を図る。
 パイプクーリングは、コンクリート内部に設置したパイプに水を循環させ、コンクリートを冷却することで、打設後の熱発生に伴うひび割れを抑制する工法。鋼管を使用する際は、曲げや切断の加工に専用の機械が必要で、鉄筋と干渉した場合の調整も困難だった。接続部の漏水対策も必要となっている。
 こうした課題を克服するため、電線の設置・保護に用いられているCD管を導入することにした。CD管は加工が不要で、入り組んだ箇所への配置や鉄筋と干渉した場合の調整が容易。1メートル当たり約120グラムと非常に軽量なため、鋼管使用に比べて効率的な施工が可能となる。1巻で50メートルの長さがあるため、接続部が不要になることもメリットに挙げている。
 通水作業が終わった後にはモルタルで充てんする。実規模試験や実施工での温度計測を行い、同径の鋼管と同等の冷却性能があり、隙間無くモルタルを充てんしてコンクリート強度が低下しないことを確認している。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。