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清水建設/コンピュテーショナルデザイン手法を展開/独自プラットフォーム構築  [2019年8月30日3面]

 清水建設は、コンピューターの能力を最大限に生かして建築デザインに合わせて構造・環境性能などをシミュレーションするコンピュテーショナルデザイン手法を展開する。独自のプラットフォーム「Shimz DDE」を構築し、本格的に組織的運用を開始した。設計者はプラットフォーム上のさまざまなツールを活用することで、データに裏打ちされた付加価値の高い設計提案が可能になるという。
 組織展開に当たり社内研修システムを整備・展開した。入社10年目以内の若手社員を中心にプラットフォームの研修を行い、高度なスキルを持つ設計者は約200人に達した。
 プラットフォームは、3Dモデリングツールのライノセラスとモデリング支援ツールのグラスホッパーを核に、意匠・構造・設備の分野を横断する数十種類のソフトを統合・集約した。設計者がプログラミング言語を使わずに、多様な設計検討を直感的な操作で行える点が特徴。設計上の試行錯誤の作業も簡単になる。
 具体的には建物形状の検討や各種法規制のチェック、構造解析、環境負荷の把握、これらの膨大なデータから設計条件に則した最適な設計案の選定などの作業にかかる負担を軽減する。
 コンピューターのデータ処理能力により、人間には不可能な圧倒的な速度でシミュレーションを繰り返し、大量の解を示したり、複合的な条件を勘案しながら素早く設計案を絞り込んだりできる。
 設計案作成時の検討範囲は飛躍的に拡大し、熟練の設計者による設計と比較しても設計提案の高付加価値化を図れる。一連の設計プロセスは可視化されるため、発注者などとの合意形成にかかる時間を短縮できるなどのメリットもあり、設計行為の効率化につながる。

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