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中部整備局/23号蒲郡BP豊沢トンネル貫通式開く(愛知県豊川市)/施工は戸田建設  [2019年9月3日7面]

最終掘削のボタンを押す

万歳をする関係者

 中部地方整備局が建設を進めていた国道23号蒲郡バイパス(BP)豊沢トンネル(仮称)の貫通式が8月31日、愛知県豊川市のトンネル建設工事現場内で行われた。勢田昌功中部整備局長や山脇実豊川市長、地元自治会の関係者など約60人が出席。貫通掘削、通り初め、鏡開きなどを行い、名豊道路で唯一の未開通区間である豊川為当IC~蒲郡ICで残っていた最後のトンネルの無事貫通を祝った。施工は戸田建設が担当。
 式典では、関係者により最終掘削のボタンが押され、戸田建設の村松富士登作業所長が貫通を確認。永田耕之名四国道事務所長が「左右3ミリ、上下4ミリの高い精度で貫通した」と報告した。協力会社の成豊建設の関係者による貫通点清めの儀の後、関係者が貫通点で握手を交わした。
 勢田局長は「風化した岩が複雑に分布し、慎重に掘削を進める必要があったが、戸田建設と協力会社の高い技術力で貫通することができた。全線開通へ大きな一歩。一日も早い開通へ事業を推進する」と力強くあいさつ。山脇市長は「3本のトンネルがすべて貫通した。産業や観光、防災など東三河の発展に大きく貢献する道路であり、住民の期待もますます高まっている」と述べ、早期の開通を要望した。
 山田裕之戸田建設常務執行役員土木工事統括部長は「多くの関係者の協力で無事、貫通を迎えることができた。複雑な地質、安定しない切り羽で掘削に19カ月を要した。安全にもさまざまな技術を導入した」と振り返るとともに「地域活性化に期待されるトンネルであり、事業に携わることができたのは大きな喜び。今後も心を一つに全力を尽くし、基本を忘れず最良の品質を求めていきたい」とあいさつした。
 国道23号蒲郡BPは、名古屋都市圏と愛知県豊橋市を結ぶ延長72・7キロの名豊道路の一部を形成する。延長15キロのうち西部区間の5・9キロは暫定2車線で開通済み。現在は豊川為当IC~蒲郡IC間9・1キロの建設を進めている。トンネルは五井、国坂、豊沢の3本で、豊沢トンネルの貫通が最後になる。
 豊沢トンネル工事は2017年3月に着工。同年9月に起工式を行った。トンネル工の延長は336メートル、断面積は約90平方メートル。土かぶりが最も厚い部分で約20メートルしかなく、岩が風化した軟弱地盤であることから自由断面掘削機(ロードヘッダー)によるNATMを採用。補助工法には、トンネル外周に鋼管を2段配置する多重式長尺鋼管先受け工法を採用するなど万全を期して掘削。騒音や振動など環境にも配慮して工事を進めた。今後は覆工コンクリート工などを進め年末の完成を目指す。

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