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竹中工務店/エア吹き出しと音で防鳥対策/避雷導体と兼用し意匠性にも配慮  [2019年9月10日3面]

TORINIXの概要

 竹中工務店はハトやカラスを対象にした新たな防鳥設備を開発した。建物の屋上外周部に配管を設置し、鳥の接近を検知すると微細な穴から空気を吹き出しながら音も発生させ、驚かせて建物への定着を防ぐ。落雷対策の避雷導体と兼用が可能。剣山状の防鳥設備などのように目立たないため、建物の意匠性を損なわない。生物を傷つけず、生物多様性にも配慮した技術として幅広く提案していく。
 開発した「TORINIX(トリニックス)」は外径16ミリの配管やセンサー、空気を送るコンプレッサーなどで構成する。配管には200ミリ間隔で吹き出し穴を設けている。センサーでハトなどを検知すると、毎秒8メートル以上の風速でエアが吹き出る。
 70平方ミリ以上の断面積を確保した配管を用いており、避雷導体としての機能も満たしている。屋上外周部にかぶせる石材の上に密着して取り付けるため、地上部からは設備は見えず意匠への悪影響も防げる。
 室内実験でハトやカラスの退治に必要な風速などを検討した。工場施設1カ所に設置済みで、約1年半の実証モニタリングも実施。ハトやカラスの飛来を検知したケースでは100%の忌避に成功したという。設置後2年目には平均飛来頻度が約75%減少しており、鳥が慣れることによる効果低減は見られないとしている。
 建物の鳥害は、ハトによるふん害やカラスによる建材の破壊行為などが代表例。スパイクと呼ばれる剣山状の防鳥設備やワイヤなどが用いられているが、鳥に外傷を与えるリスクや建物外観の意匠性を損なうことが課題となっていた。食品産業センターらが11~13日に東京ビッグサイト青海展示棟(東京都江東区)で開く展示会「フードファクトリー2019」で展示する予定だ。

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