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新菱冷熱工業/ケニア向けに養蚕機械開発/改良版が研究機関で活用  [2019年9月11日12面]

復元・製作した養蚕機械とボール蔟

 新菱冷熱工業はケニア向けに養蚕機械を開発した。蚕を入れる「ボール蔟(ぞく)」と呼ばれる格子で区切られた箱から繭を自動で取り外して収穫した後、繭の外側に付着しているけばを自動除去する装置。1993年頃まで同国で使用していたけば取り装置を同社が復元・製作し、性能を高めた。現在、ケニアの研究機関で使用されている。
 「自動毛羽取り機」は製造中止となっていた装置を同社が復元した。中古の機械を探して取り寄せて分解。使用部品を調べて製造していない部品の代用品を探したり新しく作ったりして、使用できるようにした。
 ケニアでは風が吹き込む半屋外の環境で装置を使用する。装置の外装にはステンレスを多用し、従来製品より耐久性を向上させたほか、ほこりの侵入を防ぐ仕様に改良した。
 同国は、国内総生産(GDP)の25%前後を農業が占める農業国であるものの、養蚕業の拠点となる国家養蚕場は予算不足や研究人材不足、機材・設備の老朽化などの課題を抱える。同国の中長期国家戦略「ケニア・ビジョン2030」では、織物産業を重要セクターに位置付け、養蚕業の重要性が高まっている。新菱冷熱工業はこれらを背景に養蚕機械を開発し、同国の発展に寄与したい考えだ。

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