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飛島建設ら/多機能ハンズフリーシステム開発へ/データ共有や音声認識通訳機能搭載  [2019年9月12日3面]

多機能ハンズフリーシステムの概要

 飛島建設は、人工知能(AI)による自動翻訳などを手掛けるロゼッタグループ(東京都千代田区、五石順一代表取締役)と共同で、多機能ハンズフリーシステムの開発に乗りだす。産業用スマートグラスを介して手を用いることなく、遠隔地にいる技術者とのタイムリーな情報共有を可能にする。リアルタイムに音声認識と通訳を行い、結果を画面に表示する機能も盛り込む。実証実験を進め2020年5月の販売開始を目指す。
 開発する多機能ハンズフリーシステム「T-4PO」は▽画面共有機能▽データ保存▽音声認識通訳機能-で構成しており、建設現場の生産性向上につなげる。ITソリューションを提供する日本システムウエア(東京都渋谷区、多田尚二社長)の産業用スマートグラス「HMT-1」を活用する。
 音声や画像、図面、動画を共有できるようにして、遠隔地にいる監理者がリアルタイムで現場に指示を出すことができるようにする。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)との連携も図っていく。
 技術者同士の会話の内容や画像情報も保存可能とする。取得したデータはサーバーに保存して、書類整理・作成の簡素化につなげる。スマートグラスを活用することで、ドライブレコーダーのように技術者視点から画像を保存できるようにする。工事の施工記録のほか、トラブル発生時の画像データも容易に取得することができるようになるため、さらなる安全性向上にも活用できると見ている。
 音声認識通訳機能では、通訳結果を画面に表示して異なる言語間でも円滑にコミュニケーションがとれるようにする。建設業界特有の用語も網羅した通訳を行う予定という。通話相手がスマートグラスを着用していない場合でも、スマートフォンやタブレット端末で同様の対応が可能になるという。
 さまざまなビッグデータを蓄積して活用することを目指している。建設産業以外の業界にも幅広く展開するとしている。

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