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建設技術研究所/AIで土砂災害予測へ/過去データから類似ケース抽出  [2019年9月13日1面]

 建設技術研究所が人工知能(AI)を活用し、土砂災害の発生予測を可能にする技術開発に乗りだした。深層学習(ディープラーニング)機能で対象地域に分布する地質データや地形画像から特徴を抽出。過去の災害情報と照合し被害想定などを割り出す。自治体などが発令する土砂災害警報情報では補完できない災害規模などを可視化する。予測精度を高め、自治体を対象に提案活動を展開する。
 土砂災害の予測技術は、国土交通省国土技術政策総合研究所(国総研)の委託事業として開発した。対象地域の地形画像や地質データを蓄積した上で、AIによって自動解析。特徴的な地質や似たような地形を複数グループに分類する。分類したデータと、過去に発生した災害事例を照らし合わせて、災害の規模を予測する仕組みだ。利用者のニーズに応じ、抽出したい範囲を変更することも可能という。
 同社が行った実証実験によると、1平方キロメートルの範囲を対象に約38万枚の画像データを取得後、50グループ程度に分類。過去10年間に発生した災害情報とひも付けした結果、発生箇所と土砂が流れ込む氾濫域を可視化することができた。土砂災害警戒情報で周知されない災害規模などの発信に役立つとしている。
 今後はより対象範囲を狭めた状態で予測を行えるよう、地質や地形データの集積を急ぐ。予測精度のさらなる向上を図る。自治体をターゲットに導入を目指すとしている。

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