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国交省/成田空港とアクセス鉄道の将来需要対策検討へ/20年度に予測調査実施  [2019年10月9日1面]

 国土交通省は、成田国際空港(千葉県成田市)と東京都心を結ぶ鉄道路線を対象に、将来需要への適応策を検討する。2020年度に空港の需要予測を調査し、既存の鉄道網で対応可能か検証する。機能強化が必要と判断した場合、同年度に関係者を集めた会議を開き、運転本数を増やすための対策を議論する方針だ。
 成田空港の需要予測は将来的な国内の人口推移や、発着回数の増加に伴う利用客数の変化などを基に算出する。調査で需要増が見込めると判断した場合、空港と都心を結ぶ交通手段(鉄道、リムジンバスなど)の旅客輸送シェアに応じて将来需要を配分。既存の鉄道路線で対応した場合に混雑率の上昇やサービスレベルの低下といった問題が発生しないか検証する。
 検証結果を踏まえ需要増への対応が必要な場合、既存の鉄道ネットワーク活用を念頭に対策を検討する。会議にはJR東日本や京成電鉄などの参加を想定。国交省は20年度予算の概算要求に、成田空港の需要予測調査費を含む「鉄道整備等基礎調査委託費」(3億59百万円)を盛り込んだ。
 成田国際空港会社が3月に公表した長期経営構想では、30年代後半の発着回数を年50万回(18年度実績25万6821回)、年間航空旅客は7500万人(同4317万5992人)と目標設定した。滑走路の延伸・新設やターミナルの増設など機能強化に取り組む。
 首都圏では羽田空港(東京都大田区)も20年3月から、昼間の国際線発着枠を拡大するなど利用客が一層増加する見込み。成田空港の将来需要を予測するには、羽田空港の動向も念頭に置く必要がある。

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