BIMのその先を目指して

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BIMのその先を目指して・111/樋口一希/竹中工務店のソサエティ5・0への対応  [2019年10月10日]

展示ブース

 竹中工務店は、Society5・0に対応するまちづくりの考え方を広く喧伝(けんでん)するため、幕張メッセで15日から開催されるアジア最大級規模のIT技術とエレクトロニクスの国際展示会「CEATEC 2019」の主催者特別企画「Society5・0 TOWN」に出展する。

 □Society5・0では新たな価値を生み出すことによって様々な社会課題や困難の克服を目指す□

 Society5・0とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する新たな人間中心の社会(Society)を目指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱された。
 そこではIoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服する。人工知能(AI)によって必要な情報がタイムリーに提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの社会課題の克服を目指す。
 サイバー空間=バーチャルと、フィジカル空間=リアルをBIMなどのデジタル技術によって融合する建設業の革新がSociety5・0の実現へ貢献すると期待されている。

 □連載第95回「ICTが開く新たな事業ドメイン」で報告した近未来建築「EQ House」中心に展示□

 今回の展示では「EQ House」を中心に、「環境」「活力魅力」「生産性向上」「安全」の分野におけるSociety5・0の実現を目指した取り組みをパネルや動画、技術セミナーにより紹介、健築(R)への取り組み、「五感レスポンス(R)」や「免震体感VR(バーチャル・リアリティー)」のデモ展示も行う。
 人流ソリューションは、「人流」を計測・分析し、AIを活用した予測によって建物の新築計画や改修への活用、建物やまちの魅力向上や人の行動に変化を与える仕組みづくりに寄与する。会場ではブース来場者の「人流」をリアルタイムで計測・分析・予測するデモを展示する。
 五感レスポンス(R)・ウェルネス・システムは、イメージセンサーで認識した人の動きに反応し、映像や音、香り、風などで五感を刺激して、運動促進や気分の変化をもたらすことで楽しみながら健康を増進するシステムとなっており、ブース内での実体験も可能となっている。
 居室の地震揺れ評価ツール「TAFT(R)」を活用したリアルな地震の揺れ状況をVRにより再現、最新デバイスで体感向上を図った免震構造の「安全・安心」を実感できる。
 〈併行して開催されるコンファレンスでは実務担当者が登壇して五つのテーマについて講演〉
 ▽VPPやV2Xを実現する竹中のスマートエネルギーマネジメントシステム「I.SEM(R)」
 ※VPPはVirtual Power Plantの略で「仮想発電所」の意味。V2XはVehicle to Everything communicationで「V2X通信」。運転中に有線・無線LANを通じて他の車両や道路などインフラが構築された物事と交通情報のような情報を交換する通信技術(vehicular communication system)。I.SEMはI.Smart Energy Managementの略称。「I」はInterconnection, Interoperability,Interface,Interactionなどの意味。
 ▽デジタルツインをつなぐ人流データの活用
 ▽SNSビッグデータを活用したまちの状態可視化ツール「ソーシャルヒートマップ(TM)」
 ▽建物のスマート化に不可欠な「BAセキュリティ」
 ※BAはBuilding Automationの略
 ▽EQ House-Society5・0の建築-。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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