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応用地質/3D物理探査技術で防災・減災に貢献/微弱振動捉え地質状況を可視化  [2019年10月11日3面]

物理探査技術で可視化した地盤モデル

「OYOフェア2019」で3D物理探査技術を紹介

 応用地質が防災・減災への貢献を目的に、独自開発した3D物理探査技術の積極展開を図っている。地中内部で発生する微弱な振動から地盤状況を把握する装置、湧水箇所や軟弱地盤を特定する技術を開発。マンション開発やトンネル工事など適用幅を広げている。今後も陥没や液状化といった地質リスクを可視化し、安全で質の高い構造物を提供する取り組みに注力する考えだ。
 同社は3D物理探査技術を核に▽3D微動トモグラフィー▽ドローン(小型無人機)空中電磁探査▽3D電気探査-を開発した。3D微動トモグラフィーは地中の上下、水平方向に伝わる微弱な振動をキャッチする計測装置。軟弱、硬質地盤の分布を平面ではなく、立体的に捉えることができる。
 既に「McSEIS(マックサイス)-AT」の名称で販売を開始。衛星利用測位システム(GPS)やバッテリーを内蔵した装置本体と振動を捉える付属の「ジオフォン」で構成し、価格は60万円程度。マンションなどの大規模建築物を対象に基礎杭打設での利用を想定する。同業他社にも利用してもらい技術の普及を図る。
 3D電気探査は、地滑り対策や湧水箇所の発見に役立てるために開発した。工事の初期段階に行われる地下水排除工に併せ、電気探査を実施。水と地盤で生じる通電レベルの差を利用し、3Dモデルで湧水箇所を特定できるようにした。この技術を利用し、地下水の影響とされる地滑りや土砂災害防止につなげる。早期の実用化を目指す。
 同じくトンネル工事で利用を想定する技術として、空中電磁探査技術も積極展開する。ドローンに搭載した計測センサーで地形映像を撮影しながら、地中に電気を流す。土質によって変化する電気の伝わり方を判定し、地盤状況をモニタリングする。従来のボーリング調査と比べ、調査の効率が大幅にアップする。立ち入りが困難な危険箇所でも安全に作業できる。トンネルの走行ルートを検討する際の予備調査に有効としている。
 同社は11日まで東京都内千代田区の秋葉原UDXで技術展示会「OYOフェア2019」を開催。会場で3D物理探査技術を紹介している。

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